IMG_1279_min

今注目のアーティスト、さなり・吉田凜音・Rude-α。この3組が“新世代のアーティストが創り出す、新時代の音楽を”を合言葉に、福岡・大阪・東京をめぐるスリーマンツアー「フロムニューエイジアツアー2019」の大阪公演が、6月14日、The brick にて開催された。彼らの若さあふれるパフォーマンスが、制服姿も交じる若い世代の感性を刺激し、ほかにはない光景を生み出した一夜を紹介しよう。


■ Rude-α

IMG_7964_min

ライブの幕開けは沖縄県生まれ22歳のRude-αがその生き様を綴る「19」!ラップとDJのボイスパーカッションのみとは思えない圧でまくし立て、曲後もざわめきが収まらない。……がここで機材トラブル。しかし、MCではこれをもろともせず、「今年はタピオカよりも俺のことを知ることになるから(笑)」と和ませたうえ、(トラブル中の機材と比較し)「AIは人に勝てないってことだよ!」とクールに吠えて、見事リカバー。アッパレな舞台度胸だ。

IMG_7932_min

そして、リスタートするとグルービーでキャッチーな「Mirror Ball」、ビートで観客を跳ねさせる「この夜を越えて」と続けて全力疾走。しかも、フロアに降りての煽りに会場は沸点を軽く超える。だが、彼の魅力は多面体。メロウなトラックに女々しささえも感じる生々しいリリックをのせた「Take Me Back」で観客のシンパシーを集め、センチメンタルな空気に。さらに、亡き祖父への思いを語り、「愛してる人に愛してるって言えるのはすばらしいこと」と「Happiness」を響かせると、観客はジッと彼を凝視して曲の物語に没入する。そんな“じわり”からのラストスパートは「Boy Meets Girl」と「wonder」。重いビートに絡むハスキーボイス、甘いメロディからの高速ラップと、あの手この手で上昇気流を生み、会場を温め切って一番手の役割を十二分に果たしていった。

▼セットリスト
1. 19
2. Mirror Ball
3. この夜を超えて
4. Take Me Back
5. Happiness
6. Boy Meets Girl
7. wonder


■ 吉田凜音

IMG_8022_min

今ツアー紅一点の18歳はダンサー2人と登場すると、「RIDE ON TURTLE」のアグレッシブながらも、気だるさもあるラップで早々に観客の手をアップ&ダウン。さらにポップな「S&R」に少し鼻にかかる小悪魔的なボーカルをのせキュートさも全開に! すると、今度は「大切な友達を思い浮かべて書いた曲です」と、「#film」の等身大の言葉とささやくような声でダメ押し。加えてファルセットで切なさをいっぱいにする「サイダー」と、色香も漂わせダンサブルな一面も見せる「Tea for Two」を続けるから、観客は心地よく翻弄されっぱなしだ。

IMG_8044min

そして終盤戦は無機質かつ浮遊感もあるナンバー「MU」でクラップを連れてキレッキレのダンスも披露。会場のボルテージを上げ、追い打ちは「大阪が壊れるんじゃないか?くらいの声出してくれますか? 大阪そんなもんか!」と、本人も今日一の大声で挑発してからの「パーティーアップ」だ。スリリングなナンバーは荒ぶるラップが加わって勢いを増し、サビの「パーティーアップ」のコール&レスポンスも炸裂。彼女の熱をとらえようとするスマホが会場中に上がって、曲名のごとくパーティタイムは盛大に打ち上がった。ちなみにライブ後には女性客からも「かわい~」の声が多数。ジャパン・カルチャー“Kawaii”を体現する彼女の未来に期待大だ。

▼セットリスト
1. RIDE ON TURTLE
2. S&R
3. #film
4. サイダー
5. Tea for Two
6. MU
7. パーティーアップ


■ さなり

IMG_8150_min

トリは地元・関西出身の16歳。悲鳴にも似た歓声がやまぬまま、発表したばかりの1stアルバム「SICKSTEEN」からの3連投で攻撃開始だ! まずはハイスピードなラップとアンニュイなボーカルが幻想的なトラックと一つになる「悪戯」で緩急ある展開。続く「キングダム」では加速するラップに本人も「Fu!」とヒートアップして舞台を動き回り、観客も高ぶらせる。また次の「Mayday」ではスイートな歌声を武器にしたキャッチーなサビのリピートで絶頂へ! もはやMCも観客の声で聞きづらいほどの高揚だ。そしてここからもっと甘いひと時。ソフトな歌声が彩る「Pasque」で小刻みにファンを揺らすと、和のトラックが印象的な「願い」ではウィスパーで鼓膜と心を震わせる。見れば誰もがうっとりといった具合。

IMG_8206min

そしてもう一度「SICKSTEEN」から2曲をセレクトしゴールへと向かう。「嘘」のエモーショナルな音世界は吐息混じりのボーカリゼーションで胸をわしづかみにし、ラスト「Prince」では軽やかなラップと爽やかなメロディで観客を夢中に!「歌おうぜ!」のコールに反応し大合唱も起き、まさに最高潮でライブはついに終わりの時を迎えた。終始スマホが頭上から下ろされることのなかった約30分間。既についた人気の火は今後SNS世代がますます燃えたぎらせることだろう。

▼セットリスト
1. 悪戯
2. キングダム
3. Mayday
4. Pasque
5. 願い
6. 嘘
7. Prince


IMG_1259_min

アンコールは3人が再登場し、吉田をレフリーにRude-αとさなりがフリースタイルバトル! その戦いは、さなりが“いじめてきたぞ(笑)”と言うRude-αの一撃など臨場感満点で大いに盛り上がり、最後の一瞬まで楽ませてくれた。その年齢以上のスキルと、その年齢だからこそのみずみずしさで6月の夜を灼熱にした若き3組。今後、日本音楽シーンの台風の目になっていくことは間違いない。

文:服田昌子
写真:小杉歩

IMG_1283_min



▼Live info… 
LINEチケットなら手数料無料!さらに購入したチケットは「LINE」で送られてくるので、店舗などでの購入手続きは不要。当日の入場までLINEひとつで完結します!

Rude-α「LIVE 22」
7月13日(土)梅田Shangri-La (大阪府)
7月15日(月・祝)渋谷 CLUB QUATTRO (東京都)
チケット販売中!※7月12日(金)23:59まで

さなり 1st LIVE TOUR「SICKSTEEN」オフィシャル先行

10月19日(土) Studio Freedom (東京都)
10月22日(火)梅田 バナナホール (大阪府)
10月26日(土)札幌 SPIRITUAL LOUNGE (北海道)
11月2日(土)ROOMS (福岡県)
11月8日(金)CLUB UPSET (愛知県)
11月17日(日)Shibuya WWW X (東京都)
チケット抽選受付中!※7月7日(日)23:59まで
https://lin.ee/7fH4oHb/rjef