超絶技巧のドラミングと、きらびやかなホーン・サウンドで観客を虜にした『ブラスト!』。
2001年にブロードウェイでデビューしたこのショーは、2003年に日本で初上演。もともと吹奏楽の人気が高い日本ではあったとはいえ、そのファンを越えた人気を獲得。さらに全国ツアーで地方にもその魅力を振りまいた。さらに2016年には誰もが親しんでいるディズニーナンバーを取り入れた『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』を発表。新たな世界を切り拓いた。

そして新たな時代を迎えた日本に『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』が帰ってくる。しかも今回は新曲も加えたパワーアップしたショーを用意しているという。そこで『ブラスト!』に日本人初のキャストとして参加した石川直とトランペットの米所裕夢。トロンボーンとユーフォニアムのリサ・ライザネック・チャペルに話を聞いた。

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——石川さんは日本での『ブラスト!』の顔でもありますが、今回で最後の参加だそうですね。20年にわたるキャリアの中で一番の想い出を教えてください。

石川
「一人きりの日本人キャストでしたが、メンバーそれぞれ個性が強いので、日本人だから、ということはあまり無かったです。もちろん沢山の想い出があります。骨折してギプスしたままショーに出演したり、さらにそのままヨーロッパ・アルプスでスキーをしたり(笑)」


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逆に米所さんはこれからが期待されるプレイヤーですが、これだけの腕利きが集まった中に居ると、ライバル心やプレッシャーを感じることはありませんか。

米所「僕は『ブラスト!』がプロとして初めての仕事です。オーディションに受かってアメリカに行ってからはメンバーとの実力の差を見せつけられましたね。経験が足りていないので不安は大きかったです。でもその数倍楽しいことも多いんです」

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——今回のツアーは今までの『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』をさらにグレードアップした公演で、新曲もあるそうですね。ディズニー・ナンバーはアメリカの子供達にとっては日本以上に馴染み深いナンバーばかりかと思います。そこでリサさんに伺いたいのですが、ディズニー・ナンバーの中で一番のお気に入りは何でしょう。


リサ
「沢山あって悩みますね。ディズニーの音楽はそのまま自分の子供時代の想い出のような物です。映画の中でのお気に入りは『メリーポピンズ』ですね。でも今回新曲で入っているのは新しい『メリー・ポピンズ・リターンズ』からのナンバーで、私はまだこちらの作品は観てないんです」

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ところでリサさんはユーフォニアムも演奏されますが、日本では小説やアニメの『響け!ユーフォニアム』のお陰で、小中学校のブラスバンドではユーフォニアム人気が上がっているそうですが。


リサ
「そのアニメは是非観てみたいですね(笑)。アメリカでユーフォニアムというと軍楽隊やスクールバンドに使われている程度なのですが、日本ではちゃんとプロ奏者がいてソロコンサートも開かれていることには驚かされています」

——思い返してみると、『ブラスト!』が登場したときにはこんなショーがあったのかととても驚かされました。そして単なるブラスバンドではなく、マーチングやドラムコーといったスタイルも『ブラスト!』をきっかけに知られるようになったと思います。

石川「確かに『ブラスト!』は観ている方にしてみると革命的なショーだったと思います。学生の頃からマーチングに関わってきた僕達自身、非常にマニアックな世界の作品だと思っていましたが、同じ時期に映画『ドラムライン』が公開されたり(2002年)、マーチング・ドラムがテレビで採り上げられた事で『ブラスト!』も広まりました」

——今やヒップホップでも、マーチングのドラムが採り入れていることが多いような気がするのですが。

石川「ええ、それはミュージシャン達が学生時代にマーチングを経験していることが多いので、あの乾いた感じのスネア・ドラム(小太鼓)のサウンドを採り入れるのでしょう」

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——さて、『ブラスト!』は演奏に加えて激しいパフォーマンスも魅力ですが、皆さんそのために特別な鍛錬などもされているんでしょうか。

米所「『ブラスト!』は演奏もパフォーマンスもマーチングやドラムコーの頂点で居なくてはいけません。体力作りは必要ですので普段から毎日汗をかくようにしていますが、公演2ヶ月前くらいから始まる全員でのリハーサルでさらに鍛えあげる感じです。ここでは同じ事を何度も反復して2時間のショーを練り上げていきます。」

石川「僕はマニアックな方なので(笑)自分に新たな知識を取り入れたら演奏や表現がどう変化するかを楽しんでいます。だから体力トレーニングだけでなく、本を読んだり、栄養学を学んで食事のバランスを考え直したり、睡眠の質について考えたりとなんでもやります。そして複雑なことをひたすらすり込んで反射神経でできるようにして、そこで生まれた余裕でまた次のことに取り組みます。そうして研ぎ澄ますことで自分だけのカラーを出すことができればパフォーマーとしての価値を上げることができるかな、と思います。」

リサ「基本的なエクセサイズはふだんから欠かしませんが、公演が近づいてくるとさらに重点的にすることはありますね。でもランニングとか基本的なことが中心です。でもステージで疲れを見せることは絶対にしたくはないので、そのためには欠かせません」

——では最後に、公演を控えて日本のファンへのメッセージをお願いします。

米所「今回で3回目の『ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー』ですが、色々なシーンが少しずつ変わっていますし、全体としてもブラッシュアップされているので楽しめると思います」

石川「もう、最高のショーです!の一言ですね」

リサ「今回も私達が最高のショーに仕上げますので、皆さん是非ご覧ください」

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文・撮影:渡部晋也




「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」main


新曲発表!『アラジン』より「フレンド・ライク・ミー」が初登場!!
既に発表された新曲に続いて、ディズニーの不朽の名作アニメーション映画を実写化し、大ヒット上映中の『アラジン』(6 月 7 日公開)より、「フレンド・ライク・ミー」が新曲として登場!
他にも不朽の名作から、今年映画公開で話題になった作品まで、耳馴染みのあるディズニー音楽の数々が盛りだくさん。 管楽器、打楽器、ヴィジュアル・アンサンブルによる「ブラスト!」でしか体感できない独創的なアレンジと超絶技巧なパフォーマンスでディズニー音楽の数々を”魅せる”今年のツアーは、絶対に見逃せない!

【演奏曲目】
new!「フレンド・ライク・ミー」(『アラジン』より)
new!「小さな火を灯せ (トリップ・ア・リトル・ライト・ファンタスティック)」(『メリー・ポピンズ
リターンズ』より)
「ひとりぼっちの晩餐会」(『美女と野獣』より)
「サークル・オブ・ライフ」(『ライオン・キング』より)
「アンダー・ザ・シー」(『リトル・マーメイド』より)
「彼こそが海賊」(『パイレーツ・オブ・カリビアン』より)
「メイン・ストリート・エレクトリカル・パレード」 ほか
※曲目は変更となる場合がございます。 予めご了承下さい。

【公演スケジュール】
山形公演:7月10日(水) シェルターなんようホール(南陽市文化会館)大ホール
愛知公演:7月13日(土)14日(日) 愛知県芸術劇場 大ホール
埼玉公演:7月15日(月・祝) 大宮ソニックシティ 大ホール
静岡公演:7月18日(木) アクトシティ浜松 大ホール
栃木公演:7月20日(土) 宇都宮市文化会館 大ホール
茨城公演:7月21日(日) ザ・ヒロサワ・シティ会館 茨城県立県民文化センター 大ホール
香川公演:7月23日(火) レクザムホール(香川県県民ホール)大ホール
島根公演:7月24日(水) 島根県民会館 大ホール
岡山公演:7月25日(木) 岡山市民会館
山口公演:7月26日(金) 周南市文化会館
広島公演:7月27日(土) ふくやま芸術文化ホール リーデンローズ
広島公演:7月28日(日) 広島文化学園 HBGホール
愛媛公演:7月30日(火) 松山市民会館 大ホール
群馬公演:8月1日(木) ベイシア文化ホール(群馬県民会館)大ホール
福島公演:8月2日(金) いわき芸術文化交流館アリオス 大ホール
宮城公演:8月4日(日) 東京エレクトロンホール宮城
千葉公演:8月6日(火) 市川市文化会館 大ホール
新潟公演:8月8日(木) 新潟テルサ
長野公演:8月9日(金) ホクト文化ホール 大ホール(長野県県民文化会館)
石川公演:8月10日(土) 本多の森ホール
京都公演:8月11日(日)12日(月・祝) ロームシアター京都 メインホール
大阪公演:8月14日(水)~16日(金) オリックス劇場
山梨公演:8月18日(日) コラニー文化ホール(山梨県立県民文化ホール)大ホール
東京公演:8月20日(火)~9月1日(日) 東急シアターオーブ (全20回)
神奈川公演:9月2日(月) 相模女子大学グリーンホール(相模原市文化会館)大ホール
兵庫公演:9月4日(水) 神戸国際会館 こくさいホール
奈良公演:9月7日(土)~8日(日) なら 100年会館 大ホール
長崎公演:9月11日(水) 長崎ブリックホール
熊本公演:9月12日(木) 市民会館シアーズホーム夢ホール(熊本市民会館)
宮崎公演:9月13日(金) 宮崎市民文化ホール
鹿児島公演:9月14日(土) 鹿児島市民文化ホール 第1ホール
福岡公演:9月15日(日)~9月16日(月・祝) 福岡サンパレス

「ブラスト!:ミュージック・オブ・ディズニー」公式サイト