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「いつか~one fine day」


コンスタントに人間ドラマを描き続ける韓国の映画監督イ・ユンギの2017年最新作を原作に、ストレート・プレイ、ミュージカルのフィールドで説得力ある作品提供をし続ける板垣恭一(脚本・作詞・演出)と映像から舞台まで活躍の幅を拡げている新鋭・桑原まこ(作曲・音楽監督)のコンビでミュージカル化!

【あらすじ】
保険調査員のテル(藤岡)は後輩・タマキ(内海)の担当だった仕事を引き継ぐよう新任の上司・クサナギ(小林)から命じられる。それは交通事故で植物状態の女性・エミ(皆本)の事故の原因を調べるというもの。しかし、エミの代理人・マドカ(佃井)と友人・トモヒコ(荒田)は調査に非協力的で敵対。仕事が進まないなか、病死した妻・マキ(入来)のことをまだ整理できずにいるテルに声をかけてきたのは、意識がないはずのエミだった。俄かには信じがたいと思いながらも自分にしか見えないエミと交流を重ねるうちに、事故の陰に幼い頃にエミを捨てた消息不明の母親・サオリ(和田)の存在が浮かび上がってくる。

稽古場レポート

今いよいよ本番が迫り、熱を帯びてきた稽古場に潜入してきました!
レポーター目線で見た感想を、伝えさせて頂きます。
(あくまでも個人的な感想です!見る人の性格や環境によって、捉え方がまるで変ってくるお話ですので、ぜひ劇場でご確認頂きたいです。)

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まず飛び込んできたのは、皆本麻帆さん(樋口エミ役)の圧倒的な透明感と美しさ。
「植物状態」でありながら、テルからだけ心の目で見える状態・・・という難しい役どころを見事にこなし、見る人の心を惹き込みます。ちょっとした合間の時間にも、自分の動き・セリフを確認し、役への強い気持ちを感じさせてくれました。
現実でも、純粋な人ほど苦労を強いられてしまう。そんなリアリティが切なく表現されていると思いました。

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藤岡正明さん(夏目テル役)は、妻に先立たれ、心の整理が出来ていない中で、エミの心に触れ、物語の中心を走っていく役。非常に表情豊かで、セリフ外の部分でも心情や情景が伝わってきました。
テルとエミのシーンは、必見です。表情だけで涙が出てきます。
入来茉里さん(夏目マキ役)は、テルとの夫婦役。しかし、上記した通りマキは先立ってしまった存在である為、テルを癒したり、苦しめたり・・・この夫婦が、物語に深みを与え、さらなる涙を誘います・・・

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内海啓貴さん(タマキ豊役)は、物語の潤滑油で、小林タカ鹿さん(クサナギ泰人役)は、物語の接着剤。という印象を受けました。
テルの後輩であるタマキと、上司であるクサナギ。三人には同じ会社という筋が通っているはずなのに、それぞれの環境・性格が上手く物語を転がし、盛り上げ、まとめていっているようでした。
明るく見えても心までハッピーなわけではない。強く見えても最初から強かったわけじゃない。
そんな事を感じさせるお二人です。
個人的には、クサナギの終盤のシーンは、たまらなかったです。あれだけ力を抜いて、あれだけ力強い言葉が言えるなんて、性別に関わらず惚れると思います。


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佃井皆美さん(長門マドカ役)は、エミのすぐ近くにいながら、すごく遠い場所で生きている人物であるような感想を持ちました。友人であり、とても心配し、心を痛めているのに、なぜかエミと近づいていかない・・・その存在が、より物語の中心部に光を当て、支えているように見えました。
こういう役は、演じるのが難しいですよね。友人役なんですから、どんどんエミに近づきたくなるのが普通だと思います。でもそれは、エミという役の裏側を知っているからそう思うのであって、現実にはそうはいきません。
友人の本当の心なんて、何十年付き合っても分からない事も多いですし、ましてや植物状態の友人が何を望んでいるかなんて、誰にも分からない。その中で、必死にエミを思って行動しないといけない。
ぜひ、物語を客観的に見ながら、マドカの心情にも注目してもらいたいです。


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和田清香さん(榎本サオリ役)は、幼い頃にエミを捨てた母親という役どころ。
こんな経験をした事のある人は、ほぼいないと思います。当然、和田さんも経験は無い。それを前提に彼女の芝居を見た時に、和田さんの凄さが見えてくると思います。
最初に驚いたのは、圧倒的なアドリブの上手さ。そして、歌の上手さ。最後に、葛藤の上手さ。役者さんというのは、本当に凄いなと、改めて思わされました。どうして、自分に経験の無い事まで、表現として映し出す事ができるんでしょうか。しかもその苦しみや葛藤を、経験の無いお客様に感じさせる事ができる。
とても良い意味で、彼女を見ていて、本当に心が苦しくなりました。これは、最後まで見ないと分からないです。ぜひ、お楽しみに。


本人コメント

・夏目テル役 藤岡さん
「ミュージカルを観た事ある方だけではなく、あまり馴染みの無い方にも、
 ある意味、ストレートプレイとしても観ていただけるような作品です。
 重いテーマを扱っていますが、観終わった後に、
 前向きな気持ちを持ち帰ってもらえると思うし、
 大切な何かを失った事のある方には、
 より大きなものを受け取ってもらえると思うので、
 ぜひ生の我々を観に来てください」

・タマキ豊役 内海さん
「タマキとトモの二人の関係にぜひ注目してください!
 タマキの心情と未来を丁寧に演じたいと思います」

・長門マドカ役 佃井さん
「登場人物たち皆がそれぞれ、いろんな想いで一生懸命生きる姿を見て欲しいです」



【チケット詳細】

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ミュージカル「いつか~one fine day」

2019年4月11日(木)~21日(日)
シアタートラム

原作:映画『One Day』
脚本・歌詞・演出 板垣恭一
作曲・音楽監督 桑原まこ

藤岡正明(夏目テル) 皆本麻帆(樋口エミ)

佃井皆美(長門マドカ) 和田清香(榎本サオリ)
荒田至法(田亀トモヒコ) 入来茉里(夏目マキ)
小林タカ鹿(クサナギ泰人) 内海啓貴(タマキ豊)


-チケット販売中!
https://ticket.line.me/events/1789


【オフィシャルサイト】
https://www.consept-s.com/itsuka/

【公式Twitter】
https://twitter.com/consept2017

いつか〜one fine day:Music PV【いつか】